Lady Green English Salon

英語講師LadyGreenのブログ。現在、翻訳スクール通学中。留学経験なしでどこまで英語力を上げられるか、よりナチュラルな英語を目指して今も修行中。

Love Remains

時に神様は私達人間を試されるのかもしれませんね。
残酷に思えるような状況下で、人が何を選ぶのか、どう生きるのか。
戦争は人の心を壊してしまう残酷なものだけれど、でもその中でも、自分の信じるもののために、愛するもののために、生きることもできる。

Kristin HannahのThe Nightingaleは、まさにそんな話。

主人公はVianneとIsabelleの二人の姉妹。
性格も生き方も全く違う二人。
お互いに相手の事を思い合っているのに、それを上手く伝えられなくて、すれ違ってしまう。

物語のテーマはLoveなんじゃないかと思います。
父母への愛、子への愛、姉妹への愛、恋人への愛、友人への愛。

物語はアメリカにて、一人の老婦人の回顧から始まる。
さて、この女性、一体誰なのだろうか?
そして、ストーリーは戦時下のフランスへ。

同じ人間の中に、弱さと強さの両方が同居している。
弱いだけの人も、強いだけの人もいない。
生まれつき弱い人、強い人というのもいない。
きっと色んな経験を通して、人は強くなっていくんじゃないだろうか。
そしてまた、時に弱くもなる。

怖いものなしに見えるIsabelleの中に、壊れそうなもろさが見えるし
男に守られて生きるVianneの中に、子を守ろうとする母の強さも見える。
どちらも決して一元的ではない。

戦時下の厳しい状況をハラハラしながら読み進め、時々差し挟まれる現代のアメリカにちょっとホッとする。
でも、過去を回顧するこの女性は誰だろう?

戦争はどんどん激化し、ドイツ人兵士達の残虐さは増していく。
最後の方は、読んでいて辛くなってくる。

物語の最後は、現代のフランス。
辛く苦しい思い出にあふれた故郷フランスに意を決して戻ってきた女性。
そこではある集まりが開催されている。

最後までハラハラさせられ、そして、「あっ」とおどろくサプライズがあり。
私は、「やられた!」と思ったのですが、これ、「思った通り」という方もきっといるのでしょうね。

最後の数ページで、物語の印象がガラッと変わります。
「この女性は誰なのか?」それによってストーリー全体の雰囲気が変わる。

最後まで読んだ私の印象は、せつない物語。
でも、同時に、あの時代を強く美しく生きた女性たちの物語でもある。

彼女は言う。
戦争を語るのは男たち。私達女には、凱旋パレードもメダルもない。歴史にその名を刻むこともない。
ただするべき事をし、終わったら、壊れたピースを拾い集め、また一から人生をスタートさせるだけ。

それでも、女であることをちょっと誇らしく思うような、そんな物語でもありました。

よろしければ、一読あれ!





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