Lady Green English Salon

英語講師LadyGreenのブログ。現在、翻訳スクール通学中。英語のことを中心に、色々と書き綴っています。

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Book Club "No Longer Human"

  31, 2017 18:30
ほんっとに久しぶりにBook Clubに参加してきました。
毎回行きたいと思いながら、日程が合わなかったり、忙しかったり、
課題本を読めなかったりで見送って来て、何と今年初の参加!
半年ぶり位でした。
忘れられてないかな?と思いつつ、サクッと参加してみたら、
お馴染みの顔ぶれに新しい顔ぶれも。
やっぱりこうやって色んな人たちと英語でコミュニケーションを取れ、
しかも、普段なかなか話すことのないようなテーマでディスカッション出来るのは楽しいです。
そして、こういう場に行くと改めて「やっぱり自分ってJapaneseだなぁ」と思います。

さて、今回の課題本はタイトルにも書いた通りNo Longer Humanでした。
聞き覚え、ありますか?
ピンときた人いるでしょうか。
あの有名な日本人作家の作品です。
そう言えば、わかっちゃいますよね。
そう、太宰治『人間失格』です。





この作品、ずーっと以前、たぶん大学生か、高校生位の頃に読んだことがありました。
その時の印象は「とにかく暗い!」。
非常に退廃的な感じで、今でいうところの「だめんず」の話。
で、今回、会に参加するにあたって再度読んでみました。
もちろん日本語です。
やはり原書で読めるものは原書で読むべき。

久しぶりに再読してみて印象がちょっと変わりました。
文学作品って、年を重ねて読むと違うものが見えますね。
相変わらず「救いようがなく暗い」イメージではありますが、
同時にそんな作品に、当時には感じなかった魅力も感じます。
それを言葉で上手く説明することは難しいのですが、作品としての完成された世界を楽しめるというか・・・。
そして、不幸の中に埋没していく主人公の心理が昔よりもわかるように感じる。
議論するポイントはたくさんあって、Book Clubのディスカッションも盛り上がりました。

How can this depressing book be so popular in Japan?
(この暗い話がどうして日本で人気なのか)
Do you read this book in class at school?
(学校の授業でこの本を読むの?)
The title is No Longer Human, but he has never been a "human" since his childhhod.
(もはや人間でない、と言うけど、そもそも子供の頃から「人間」でなかったんじゃない?)
Then, what is a "human"?
(っていうか、「人間」ってどういうこと?)

こんな具合に話は尽きなかったです。
文学作品ってやっぱり大人になってから読んだ方が面白いという気がしますので
皆さんも、是非また読み返してみて欲しいなと思います。

ところで、主人公の手記の冒頭。
あの有名な書き出し。
あれがどう訳されるのか、非常に気になって、参加メンバーの持っていた英語版をちらっと見せてもらいました。
アマゾンでも最初の方ちょっと読めますね。
冒頭の2行だけ、日本語と英語の両方をちょっと書き出してみます。

「恥の多い生涯を送って来ました。
自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。」

Mine has been a life of much shame.
I can't even guess myself what it must be to live the life of a human being.






英訳はドナルド・キーンさんです。
きっと超有名なこの文章をどう訳すか、すごく考えたんじゃないかなぁという気がします。
当たり前ですが、普通に英語学習してる私たちにはこの訳は出てきませんよね。

普通に訳すと冒頭を I have...としたくなりそうです。
そうでなくても、My life...としたくなります。
Mineは出てこないなぁ。
時制的にはやっぱり現在完了形が最適ですね。
「これまでずっとそうで、今もそうだ」というわけですから。
2行目、evenを入れることで、意味が強くなります。
想像すらつかない、見当がつかない、ということ。
そして、「人間の生活というものが」というのをつい思わずwhat it is to...としたくなりそうですが
「どんなものか知らない」わけで、「憶測でしかない」ので、must beとしてるわけですよね。
たった2行ですが、勉強になることが色々とありますね。

英文和訳も良いのですが、和文英訳することで、
日本語という言語をどう英語に置き換えるかの良い勉強になると思います。
こんな高度な英文は書けないにしても、英語の発想をつかむには良いと思うので
翻訳学習もかねてブログで検証してみるのも面白いかもしれません。
また何か面白いもの見つけたらご紹介しますね。





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