Lady Green English Salon

英語講師LadyGreenのブログ。現在、翻訳スクール通学中。英語のことを中心に、色々と書き綴っています。

マイナスをプラスに変える 

最近IKEBANA記事が続いたので今日はちょっと違う話題。
本当はIKEBANAの英訳、まだ続きがあるんですが、書くのに時間がかかるのでまた次回に!
で、今日は日本語で読んだ本の話。
いつも洋書のことしか書いてませんが、和書も読んでいるんです!

と言って、まずは翻訳書なのですが、随分前に紹介したケリー・マクゴニガルさんの『自分を変える教室』。



今回読んだのは、この後に出版された『ストレスを力に変える教科書』。
数か月ほど前に読んだのですがご紹介しようと思いながらしそびれていたのでした!
とても良かったんですよ!




個人的には前著の『自分を変える教室』よりも好きです。
内容的に深みがある気がします。
端的にまとめてしまえば、
「『ストレスは良くない』という考え方が人に悪影響を与える。
実のところ、ストレスが全くないよりも、ある方が人はより健康で幸福度も上がる。
ストレスに対するネガティブな思い込みを捨てることが必要」
ということになるんですが、ここで言う「ストレス」というのは
仕事のストレス、人間関係のストレス、というような日常的なものばかりでなく
もっと大きなストレスも含むのです。
例えば、大きな病気にかかったり、家族や大切な人を失うというようなことも。

読み進めていくに従って、テーマがより大きく深くなっていき、引き込まれていきます。
人生において大きな悲しみに直面した時に、人はどうやって乗り越え
またそれを力に変えていくのだろうか。

決して彼女はストレスを推奨しているわけではありません。
ただ、避けられないストレスを受け入れてしまうことで
それを乗り越え力に変えていくことが出来ると言っているのです。
大きな不運に見舞われた時に、人はつい「どうして自分が」と思ってしまったりしますよね。
そしてそこからなかなか立ち直れずにいたり、
過去の失敗が自分の未来をも決定づけてしまうように思うこともあるかもしれない。
でも、そんな時に、「たとえ過去にどんな苦難や悲しみや挫折を経験したとしても
その経験が自分に力を与え、またさらに自分を成長させてもくれる」と思えたら
前に向かって進んでいくことが出来るんじゃないでしょうか?

そして、これを根拠のない慰めや励ましとしてではなく
科学的に裏付けられる事実として提示しているところが、彼女ならではという気がします。
読み終わって良い読後感のある本でした。


それから、つい最近読んだ本。
日本の新書です。
『下流老人―1億総老後崩壊時代の衝撃』。



タイトルが不安を煽りますね。
ちょっと恐々と読んでいたのですが、実はこれもなかなか良かったのですよ!

もしかして私長生きしちゃったりするかも?と老後が心配になってきて(笑)読んでみましたが
で、やっぱり不安なんですが(笑)、でも決して暗いばかりの本でもないのですよね。
先にあげた『ストレスを力に変える』にも通じる部分がありますが、
ネガティブなものから目をそらすよりも、ちゃんと見つめてみることで
力に変えていけるものがあるなぁという気がします。

著者から自己防衛策がいくつか提案されているのだけれど
これが決して「貯蓄する」とかいうようなお金のことに終わっていないのが興味深い。
例えば、日本人は支援を求めることを躊躇する人も多い。
そこで、大切になってくるのが、捉え方や意識の変革。
「自立することが良いこと」、「依存することが悪いこと」と一元的に捉えない。
そもそも100%自立している人間なんて存在しないのだから、と。
なので、助けを受け取ることも大切だ、と。

そして、「下流化=不幸」では必ずしもない、ということ。
幸せな貧困老人もたくさんいると言うのです。
「その違いは明らかに『人間関係』だ」と。
たとえどんなに貯蓄があっても、下流になる時はなる。
最終的には豊かな人間関係を持っていることの方が、幸福度を上げるというわけです。

タイトルからもわかる通り、決して明るい内容ではないんですが
色々と考えさせられる本でした。
今の日本の現状を見た上で、自分に出来ることをしていかなきゃなと思わせられます。



全く違う2冊の本をご紹介しましたが、根っこにある考え方に何か通じる部分があるように思います。
人の幸不幸というのはそんなに一元的なものではない。
例え辛い状況にあったとしても、捉え方や意識を変えることで乗り越えていくことが出来る。
私はそんな風に捉えました。

こんな風に、マイナスを受け入れた上でプラスに変えていく、そして行動していくということが
生きていく上で大切ですね。
どちらの本も、読み終わった後にちょっと前向きな気持ちになったのでした。





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