A Christmas Memory

読みかけのディケンズ『大いなる遺産』、いつまでたっても読み終わりません。
予定では今月頭くらいには読了して、カポーティの『クリスマスの思い出』を、クリスマスシーズンに読むことになってたんですが・・・。
これはもう無理だなと諦めて、ディケンズ放棄してカポーティを読み始めました。
短編なのですぐに読み終わる。
クリスマスイヴの夜に『クリスマスの思い出』を読む。タイムリーでいい感じ!


で、読んだ感想ですが・・・泣けます(涙)とっても泣けます(涙)


おばあさんと男の子の、とってもあったかいクリスマスの思い出。
年の差は大きいけれど、二人はbest friendなのです。この二人の関係がとっても素敵。
二人のクリスマスの思い出は、決して豪華なものではなくとてもささやか。
クリスマスに贈るプレゼントも、決して洒落たものではなく、高価なものでもなく、でも二人にとっては何よりも素敵なプレゼント。
大好きな人からもらう心のこもったプレゼントは、何だって一番嬉しいもの。


ささやかな日常のささやかな出来事を、カポーティの美しい文体が美しく描いています。
まるで一編の美しい詩のような物語です。


前半はとてもあたたかくクリスマスのエピソードが描かれ、後半からはなんとなく結末が予想できて、予想できるが故に切なくて涙がこぼれます。


男の子が大きくなった時、子供の頃のクリスマスの思い出は、大好きだったおばあさんとの思い出と共に、大切な宝物のように思い出されるんだろうな。


とてもあたたかくて、切ない物語です。


難しい単語も出てきますが、短いお話なので、辞書を引きながらでも読んでみてほしいです。
まるで情景が心に意浮かぶかのような美しい文体です。
切なくも美しいクリスマスの思い出が、読んだ人の心にもしっかりと刻まれると思います。


私はこの本、アマゾンで低価格のを買ったら、ぺらっぺらの本が届きました。
ちょっと後悔しています。これはハードカバーで(そうでなくてももうちょっとしっかりした紙で)大切にとっておくべき本だと思います。


A Christmas MemoryA Christmas Memory
(2006/10/10)
Truman Capote

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カポーティの自伝的な物語のようですね。
何度も読み返したくなります。何度読んでも泣けると思います。
思い出しただけでも泣けてくるし。



カポーティの作品は『誕生日の子供たち』という短編作品を読んだことがありますが(日本語でですが)、それも切ない物語でした。
『クリスマスの思い出』も、実はずっと昔に日本語で読んだような気もするんですよね。
でも、そこまで記憶に残っていない。


年を重ねて私の感性も変わったのかもしれません。
それと、やっぱり原文の美しさ、というのもあるでしょうか。


クリスマス、もう終わってしまいましたが、クリスマスのプレゼントに誰かに贈りたくなるような本です。
読まれたことのない方、ぜひ一読をお勧めします。




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コメント

  • 2013/01/03 (Thu) 00:07

    初めてコメントさせていただきます。カポーティのA Christmas Memory、私の"all-time favorite short story" です。最後の凧のシーンではいつも泣いてしまいます。
    私が持っているのもパーパーバックで(しかも古本屋で手に入れたもの)、相当くたびれています。
    こんなに好きならハードカバーを買えばよかったんだ、と初めて気が付きました。早速注文します。
    紹介していただいてありがとうございました。

    • ばっちもんがら #-
    • URL
    • 編集
  • 2013/01/05 (Sat) 15:12
    Re: タイトルなし

    ばっちもんがらさん

    始めまして。コメントありがとうございます。
    "A Christmas Memory"お好きなんですね。最後の凧のシーン、情景が目に浮かぶようで、ぐっときますよね。私も好きです。

    好きな作品って何度でも読み返したいし、綺麗な装丁のハードカバーで大切に持っていられると嬉しいですね。さっそくご注文されたとのこと、届くの楽しみですね。私の記事がちょっとでもお役に立てて嬉しいです。

  • 2013/01/07 (Mon) 12:02
    読みました~

    A Chistimas Memory 読みました。

    すばらしい作品ですね。一本通った文体が少年の心をそのまま伝えてきます。

    作品の内容とは別に、興味深かったことがありました。短い作品なのに日本に関係するものが2つも登場するんですね。

    安価な飾り…
    日本工業製品の大攻勢はまだまだ先で、軽工業製品はちょうど「ホンコンフラワー」のような受け取られかただったのでしょうか。

    satsuma はたまたま知っていたのですが、舞台となった時代に太平洋を越えたんだなあとしみじみしました。青いうちに積み込まれたのでしょうか。

    こんな記事がありました。
    http://blog.goo.ne.jp/uchikonotemae/e/c0c1c4d2637a4c770f5c3727d8436271

  • 2013/01/09 (Wed) 15:41
    Re: 読みました~

    Shiraさん

    読まれましたか~。素敵な作品でしょ?シェアできて嬉しいです。

    しかし、さすがShiraさん、目の付け所が違いますね。
    勉強になります。

    同じ作品を読んでも気になるところや気付くところが人によって違うんですよね。面白い~。

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