Lady Green English Salon

英語講師LadyGreenのブログ。現在、翻訳スクール通学中。留学経験なしでどこまで英語力を上げられるか、よりナチュラルな英語を目指して今も修行中。

Strong in the rain

常に何冊かの本を同時読みしてるんですが、
ここ1週間ほどめずらしく英語の本を読んでいません。
たまにはいいかなと思うんですが、なんかちょっと寂しい気も。


でもよく考えてみると、洋書リーディングの習慣を始めたのはたしか去年位から。
それまではたまに読むくらいで、基本的には和書が中心でした。
和書の方が手に入りやすいし、お値段もお手ごろだし、図書館で借りて読むことも出来たので。
ところが近所の図書館がリニューアルオープンして洋書を置くようになったのもあり、
洋書が手に取りやすくなりました。
ということで、図書館で借りたり、アマゾンで注文したり、ジュンク堂でゲットしたりと
洋書を読む機会がずいぶんと増えました。


一年くらい続けるとすっかり習慣になるものですね。
洋書ないと寂しいと思う程度には染み付いてきているようです。
今しばらく休止中ですが、フェイドアウトせずにまた戻るつもりです。


ちなみに、いつも私はお風呂で半身浴をしながら本を読みます。
その時読んでいる本だったり、以前読んだ本を再読したり。
昨日はふと、日本語の文学作品を読みたくなって、
本棚にあった古~い本を手にとってみました。
うちの母が若い頃に買ったという日本文学全集。
これが何冊も家にはあるんですが、私はほとんど読んでいない。
そうだ、これを読んでみよう。
何冊もある中で手にとってみたのは「宮沢賢治」。


何気なく本のページをめくったらそこには「雨ニモマケズ」の詩が。
改めて読んでみたら、なんだか泣けてきました。
やっぱり良い詩ですね。
そして、半身浴しながら「よだかの星」を読む。
これも泣けます。


宮沢賢治の言葉ってなんて美しいんだろう。
日本語ってこんな綺麗な言葉だったんだな、と気付かされます。


そして、本の中にはところどころに鉛筆で線が引いてあります。
これはきっと母が引いたもの。
そう言えば、母は本や絵画が好きだったようで、
家にはこういう日本文学全集とか世界美術全集とかが何冊もあります。
実際に読んでいる姿を見たことはありませんが、若い頃好きだったらしい。
そういうところは、私も母親ゆずりなのかもしれないなぁなんて思います。


母がいなくなって、時々こうして母のことを思い出します。
そして、何だか私の中に母が生きているような気がすることがあります。
それは、記憶として残っている、というだけではなく、
母と同じ何かを自分の中に感じたりするのです。
そして、それを嫌だなぁと思うこともあります(笑)
でも、良いところも引き継いでいると思うから、まぁ良しとしよう。


ところで、今朝新聞を読んでいたら、宮沢賢治のことが書いてありました。
今月21日は賢治の没後80年になるのだとか。
偶然ですがいいタイミングで賢治の作品を読んでいるのかもしれません。
そして、「雨ニモマケズ」の英訳をされたロジャー・パルパースさんのことが紹介されていました。
彼の英訳が掲載されてるページを見つけたので、リンク張っておきます。
Strong in the Rain
こちらの記事の最後に「雨ニモマケズ」という一文の英訳を色んな方の翻訳でリストアップされていました。
このたったの一文が、訳者によってこんなにも変わるんですね。
翻訳ってとても重要。そして、文学の翻訳は難しい。
宮沢賢治の言葉の美しさを100%伝えることはきっとほとんど不可能じゃないかと思います。
原文だからこそのパワーみたいなものがある。
だから、日本語ネイティブの私たちは、こういう日本文学をもっと読むべし。
せっかく読めるんだから!
そして、英語を学習する理由のひとつにも同じことがある。
英語の原書を体感するため。


やっぱり文学って良いなぁと思います。
心が洗われるような気がします。
文学だけではなく芸術って、人間にとって必要なもの。
日々の生活に追われる中で、うっかりどこかに置き忘れてしまいそうな何かを
私たちの心に呼び起こしてくれるのが芸術ではないかと思います。


あぁ、そう言えば、去年の英検の2次試験でのスピーチでも
私は芸術の大切さについて話したんだっけ・・・。


久しぶりに文学作品を読んで、改めて、私にとって芸術って
ご飯を食べるのと同じ位に栄養をくれるものなのかもしれないなと思いました。
体ではなく心に栄養をくれるもの。
私は芸術を食べて生きているのかもしれない。


だから、娯楽作品ばかり読むのではなく、時々は文学作品も読まなくちゃ。


さて、今夜は「銀河鉄道の夜」でも読んでみようかな。
ずっと読んでみたかった作品だし。
読書の秋にみなさんも文学作品いかがですか?


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Comments

深く温かな賢治の世界

宮沢賢治の『銀貨鉄道の夜』は何度も読み返しました。
なんて奥の深い作品なのだろうと出会えたことに感謝します。
私にはカンパネラという少年の成長譚だと位置づけてますが、GLさんにはどう映るのでしょうね。
大人になるって子供のころからの大事な「何か」を犠牲にしてその哀しみを乗り越えていく先にあるような気がします。

2013.09.22(Sun) 19:56       sylphide1832 さん   #-  URL       

Re: 深く温かな賢治の世界

シルフさん

実は私、『銀河鉄道の夜』をきちんと読んだ記憶がないんです。
子供の頃に読んでいるのかもしれませんが、ぼんやりとしたイメージしかなくて。

大人になった今読んでいて、今だからこそ感じられるものがあるように思います。


> 大人になるって子供のころからの大事な「何か」を犠牲にしてその哀しみを乗り越えていく先にあるような気がします。

シルフさん、素敵な表現をされますね!うん、でもそうですね。わかる気がします。

読み終わったらまた感想書きますね。

2013.09.23(Mon) 14:28       lady green さん   #-  URL       

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