Lady Green English Salon

英語講師LadyGreenのブログ。現在、翻訳スクール通学中。英語のことを中心に、色々と書き綴っています。

洋書リーディングと私の卒論 

昨年は年間12冊の洋書を読むと目標にして読んでいたのですが、
今年はもうちょっとペースダウンして2ヶ月に1冊位でもえぇかなぁと思っていました。
なので、そんなに意識して洋書を読もう!と思ってないんですが、
結局何だかんだ言って何か読んでいます。


今年の最初の1冊は先日書いた通りソフィー・キンセラさんのCan You Keep A Secret?

Can You Keep a Secret?Can You Keep a Secret?
(2005/12/27)
Sophie Kinsella

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こちらが読み終わって、何となく手にとって読み初めてみたのがこれ↓


Redwood Bend (A Virgin River Novel)Redwood Bend (A Virgin River Novel)
(2012/02/28)
Robyn Carr

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こちらもラブロマンスです。なぜかロマンス続き(笑)たまたまですよ。
Can You Keep A Secret?では20代の若い女性が主人公で、
会社のCEOと恋に落ちる軽いタッチのコメディ-でした。
主人公が若すぎて、さらにちょっとアホなのもあり、
あまり共感できるとは言えなかったのですが、
こちらは30代のシングルマザーが主人公。
コメディータッチではなくもうちょっとシリアスな感じ。
英語もスラングはありますが読みやすいです。
大人なラブストーリー。
恋のお相手はハリウッドの子役スターで今はテレビから姿を消している超イケメン。
あり得なさ度合いはこちらも同じくらい高いですが、
結構楽しく読めています。
主人公の年代が自分に近い方が共感しやすいわ。


この調子で読んでいくと月1冊は読み進めていきそう。
まぁ、義務にせずに気ままに読んでいこうと思います。


やっぱり読書は楽しいですね。
手軽に現実逃避が出来ます。
このおかげで闘病生活も何とか乗り切ったんだもんなぁ。


ところで、こないだ部屋の片付けをしていたら
大学の卒業論文が出てきました。
懐かしい~!と思ってちょっと目を通してみると、
私、結構ちゃんとした英語書いてるや~んと自分にちょっと感心。
英語で論文を書くなんて、卒業以来してないから、
なんなら今の方が英語書けなくなってたりして?
スピーキングは間違いなく上達してるんですけどねぇ。


一応アメリカ文学を専攻(なんちゃってですが)したんですが
卒論のテーマに選んだ作品はこちらの作品。
日系アメリカ人の作家さんです。


No-No BoyNo-No Boy
(1978/02)
John Okada、Lawson Fusao Inada 他

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卒業以来この本を手にとっていませんが、
今再び読み返してみたらきっと何か違うことを感じるんじゃないかなぁと思います。


当時私は日本人の私がアメリカ文学を学ぶ事に何か違和感を感じていて、
日本人としての自分のアイデンティティーみたいなものについて考えていた時に
たまたま大学の図書館でこの本に出会いました。
図書館の片隅にひっそりとあったこの本がなぜかポンと目に入ってきた。
今でもその時の光景が目に浮かびます。
なんか本が光ってたような気がする。いや、単に背表紙が白かっただけか。
原書ではなく日本語版だったんですが、物語のインパクトがものすごく強かった。
物語が、というか、作者の強い思いがバンバン伝わってきて
最初の数ページで心を掴まれてしまいました。


主人公は第2次大戦で徴兵を拒否した青年です。
この時代の話って日本でドラマにもなったりしていたから
知っている方も多いと思いますが
多くは収容所を描いたものであると思います。
一方この作品は戦後のアメリカが舞台。
徴兵拒否して刑務所に送られた青年が出所したところから話は始まります。
そういう意味では異色の話なんじゃないかな。


戦争を描くのではなく、収容所を描くのでもなく、
逆境の中闘った日本人を称えるのでもなく、
一人の青年が、日本とアメリカという国の狭間で喪失したアイデンティティーを
取り戻そうとする心の葛藤が物語の主軸となっています。
たぶん主人公の心の叫びは作者自身の心の叫びだったんじゃないかなぁと思います。
登場人物から発せられる言葉に心が揺さぶられます。


決して明るい物語ではないです。
にも関わらず、読後感はさわやかであったりします。
絶望から始まった物語が、最後にほんの一筋の希望を感じさせて終わります。
主人公の置かれている状況は最初と最後で何も変わらないのに、
彼の心の中が確かに変化していて、それゆえに見える世界が変わっていく。
心の中にじんわりと感動が広がっていくような作品。


これ、映画にしたらすごくいいものになると思うんだけどなぁ。
と、読んだ当時から思っているんですが、
やっぱりアメリカの大衆向けじゃないんだろうなぁ。


すごく良い作品なので、興味を持たれた方は是非一度読んでみて下さい!




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