世の中には色んな英語がある

英日クラス2回目。
前回提出した訳文を先生がチェックを入れて返却してくれます。
そして、英文解釈や内容を確認しながら、訳し方のチェック。


私の英日訳ですが、英文の意味を取るところでは、大きなミスはなくほぼOK。
しかし、日本語がやはりいけてない。
そして、背景知識が欠けているために不適切な日本語になっていることが多い。
やっぱり産業翻訳は、そこのところが重要なんだよなぁ。
私の訳文を見ると、「あぁ、この人わかってないな」というのが丸見えです。


英語力自体はそんなに悪くないんだけど、
業界のことがちっともわかっていないのがイタイです。


訳文のチェックに加えて、技術翻訳文の書き方も教えて下さいました。
色んな独特のルールがあって、感心することしきり。
こういうことを知らないと、翻訳は出来ないんですよね。


翻訳といっても色んな分野があり、それぞれに文体のルールなどが違っている。
だからこそ翻訳を生業とされている方は、それぞれに専門分野や得意分野を持っているんですよね。
だからどんなに英語が出来ても業界のこと全く知らなければ、翻訳者としては「使えない」んだ。


英語講師として10年以上仕事してきて、色んな英語を教えてきましたが、
なんだか薄く浅くしかやってこなかったんじゃないかという気がしてきます。
しかしそれでも、文法をしっかり学んできて教えてきたので、
英文の構造などはしっかり取れていることが多いよう。
そこはきっと強みなんだろな、私の。


翻訳の勉強をしていていいなと思うのが、未分野の英語に触れられること。
私が知らない世界のことを垣間見れるのはやっぱり楽しい。
世の中には私の全く知らない世界があって、その世界で生きている人がいて、
その人達にとってはそれは「当たり前の世界」なんだなぁ。
そう思うと、自分の世界の狭さを痛感する。


私が普段教えている生徒さん達も、皆さん私とは全く違う世界で生きている。
そして、たとえば仕事で英語が必要といって英会話スクールに足を運ばれる方。
メーカー勤務の方なんかは、まさに私がこないだ勉強した技術英語を必要とされている。
その分野の知識はあっても英語がわからなくて困っている。


去年私が派遣でレッスンさせてもらった企業はIT関連の企業でした。
これなんかは、翻訳で言うとIT翻訳者が扱うような英語。
皆さんお忙しく仕事をされていて、授業の後もまた仕事に戻っていかれてたりしました。


今のスクールで教えている生徒さんでは、医療関係のお仕事の方も多数いらっしゃいます。
製薬会社にお勤めだったり、看護師さんだったり、治験の仕事されていたり。
医薬翻訳の世界ですよねこれは。


こうやって考えてみると、私が教える生徒さん達は本当にみなさん多様です。
全く違う業界で英語を必要としている。


私は普段、教科書を使って、教科書の英語を教えています。
時に旅行英会話だったり、時にビジネス英会話だったり、時に日常英会話だったり。
テキストに基づいて授業をして、時々プラスアルファで私の知っている知識を披露して。
でも、そうやって授業で学ぶ英語がどういう意味を持つのかは
生徒さん一人一人によって違うのです。


でも、英語を学ぶっていうのはきっとそういうことなんですよね。
英語という言語を用いて、医療の世界で活躍したり、
海外支社とのやり取りをしたり、夏休みに海外旅行したり。
そんな風に、10人10色に英語を活用する。
そして、英語を話す相手も、必ずしも英語ネイティブではなくて、
インド人だったりタイ人だったり、ちょっと癖のあるノンネイティブの英語だったり。


翻訳の仕事でも、ノンネイティブの英語を訳すことも多いようです。
そんな時、「この英語は間違ってるからわからない」とか言えないし。


果たしてこれから自分が翻訳を生業としていくのかどうか、
正直自分の未来を具体的に思い描くことはまだ出来ません。
それでも、こうやって翻訳の勉強をすることで自分の未熟さがわかり、
また生徒さんたちのバックグラウンドが少し見えるような気がします。
それだけでも、勉強する意味があるのかもしれないなぁ、と思います。



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コメント

  • 2014/04/30 (Wed) 09:46
    まさしく出発点

    そうそう!LGさんがおっしゃる英語学習者としての未熟さを知ること。
    これが本当に大事だと痛感する毎日。
    終日雨の昨日のこと。
    全6巻の4巻目、血液の学びです。
    「認めた(られた)」の英単語が変幻自在に使ってあります~~。
    詳細は企業秘密だろうから書きづらいのですが、
    答えが一つしかない、という英検などの検定試験の範ちゅうからは
    考えられない逸脱っぷりです!
    たぶんこういうのを質問シートに書いて課題と同封し、
    提出しても結果が見えるような・・・・・。
    「文脈で判断してくださいor慣れて下さい」
    のどちらかのように思います。
    今年も大学入試用の長文クラスを担当していますが、
    現在格闘中の血友病Aの課題英文と比べると
    なんて読みやすいことか・・・。
    エベレスト登頂のために近所の丘に登る訓練でヒーひー云ってるような感じですねぇ。
    LGさんも諦めずにがんばりましょうね!!!

  • 2014/04/30 (Wed) 11:48
    Re: まさしく出発点

    シルフさん

    世界は広いなぁ、ということを実感する毎日です。
    自分が得意としていることだけして、コンフォート・ゾーンに留まっていれば、
    気分は楽なんですけどねぇ。
    でも、こうやって自分の小ささを知ることも大事ですよね。

    シルフさんは医療翻訳と方向性が決まっていらっしゃいますが、
    私はそこもまだ漠然としているので、そこをまず見つけていかなきゃな。

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