Lady Green English Salon

英語講師LadyGreenのブログ。現在、翻訳スクール通学中。英語のことを中心に、色々と書き綴っています。

Take a look at this

留学せずに英語を習得する方法①

  28, 2015 17:00
大阪の主婦さんから「国産でどうやって上級レベルの会話力を身につけたのか記事に書いて~」
とのリクエストをいただき、ちょっと書いてみることにしました。


あくまで私の経験&私見ですので、全ての人に同じやり方が合うかどうかわかりませんが、
日本で英語を学習している人、会話力をアップしたい人にとって参考になれば幸いです。


自分の学習履歴を振り返ってみて気付いたこと、
日本人の英語学習者をたくさん指導してきて気付いたこと
まあ、いろんなことがあるんですが、
とりあえず最も重要と私が思うことをピックアップして書いてみようかと思います。


私が英語初心者から英会話上級者(英語上級者でなくあえて英会話上級者と書きます)
に至った道のりを分析してみると、大きく3つの段階に分けられるのではないかなと思います。


第1段階 : とにかくインプットを中心としていた時期。会話はさほどしていなかった。ライティングはしていたけど。

第2段階 : この辺りからスピーキングも始める。しかし、英会話初心者、というわけではなく
        すでに中級レベルくらいになっていた。

第3段階 : 中級レベルを脱して上級レベルに達する。
        英語ネイティブから「上級者」と認められ、「ネイティブレベルに近く英語を使える」と言われる。



まず、第1段階。
私の英語学習は、普通の多くの日本人と同じような形で始まっています。
つまり、中高と普通に学校で読み書き中心の英語教育を受けてきた。
子供の頃から英才教育受けてた、とか英会話スクールに通わされていたとかはありません。
中学入学まで英語には触れてないです。ま、カタカナには触れてますが。あとローマ字と。
高校の時に外国人の会話のクラス、というのがあったのですが、
なぜか私の学年だけスルーされてしまい受けることは出来ず(涙)
ということで、高校を卒業して英語科の短大に入学するまで、
英会話というものを一度も話したことがありませんでした。



中学の頃は英語の勉強はあんまりしておらず、決して英語が得意な子でもなかった。
ところが高校入学直前くらいに洋楽にはまり、それをきっかけに英語の勉強を本格的に始めました。
しかし本格的に、とは言っても英会話スクールなどに通えるような裕福な家庭ではなかったので完全な独学。
何をやっていたかというと、とにかく洋楽の歌詞で勉強してました


好きなアーティストの曲の英語の歌詞と日本語の対訳とを読み比べ
「どういうことを歌っているのか」を理解しようとしていました。
学校の英語の勉強はおまけのようにして、私の学習の中心はこの洋楽での学習。
しかし、その両方が上手い具合に相乗効果を生み出していた気がします。


英語を理解しようと思えばある程度の文法知識は必要なので、
そこで学校英語の文法知識が役に立つ。
ただ、学校の英語は味気ない。文法ルールを覚えるのも単語を覚えるのも面白くない。
そこで歌の歌詞が活躍する。
たとえば、仮定法とか覚えるのにラブソングの歌詞で覚えたりしました。
仮定法はこの曲で覚えた記憶が・・・。






I know I could have saved our love that night if I'd known what to say.
あの夜、何て言えばいいのか知っていたなら、俺たちの愛を救えたかもしれない。


教科書の英文を覚えるよりもずっと心に残る。
これで文法や単語をいろいろと覚えたのですが、
今英語を教える立場にたってこれは本当に有効な学習方法だなと思います。
当時、こういう本でよく勉強してました。

西森マリーの訳詞教室―聴くまえにお読みください!西森マリーの訳詞教室―聴くまえにお読みください!
(1992/07)
西森 マリー

商品詳細を見る




日本人の英語学習者の多くは文法をただ規則として覚え、単語は日本語訳で丸暗記的に覚えていることも多く、
実際にどんな場面でどんな風に使うのかを理解していないことが多いのです。
現在完了形なんかもそうですが、形としては知っているけれど、どんな風に使えばいいのかはよくわからない。
学校の授業ではそういうことはあまり教えてくれないし。


海外に住んでいれば、これが自然に身につきます。
実際に「使われる場面」にたくさん出会うので。
しかし、日本にいるとこの体験がなかなかしづらい。
でも、日本にいても疑似体験は出来る。
それが、歌の歌詞だったり、洋画や海外ドラマや小説の中の台詞だったりするのです。


日本にいながら英語を習得するためには、そういう疑似体験が必要だと思います。
海外で実体験できないかわりにどこかで疑似体験するんです。
できるだけ心に残る方がいいので、教科書の英文よりも、
自分が共感できたり感動できるものがいいと思います。


ちなみに洋楽の歌詞での勉強のもう一つ良かった点は
歌うことで音読効果が得られたこと。
当時はまだ今みたいに「音読、音読」と言われてなかった気がするんですが、
好きな曲は言われなくても自分から歌うしそれが音読になる。
そうしていわゆる英語発音の音法(単語と単語がつながって聞こえたり等)が身につきました。


かくして高校時代は学校英語+洋楽の歌詞で勉強し、英語の成績はトップとなりました。
あ、それから英語雑誌みたいなのを講読していたな。
English Journalを簡単にしたようなもの。これも結構熱心にやってましたね。
毎月家に教材が送られてくるのがすごく楽しみでした。
今はもうなくなっちゃったようですが。


そして、高校卒業後は短大の英語科に進学。
この時点で英語の基礎力・リスニング力はある程度身についていましたが、
英語を話すという機会は全くありませんでした。
入学後も話すという機会はそれほどなかったように思います。
週に何回かコミュニケーションのクラスがありましたが、
大人数なのもあって一人当たりのスピーキングタイムはそれほどなかったと思います。
しかし、読む・聞く・書く技能はこの2年間でかなり鍛えられました。
英文記事を読む、英語の本を読む、英語でエッセイ・レポートを書く、
洋画の台詞の聞き取り(ディクテーション)をする、といったことです。
このディクテーション課題には毎週悩まされました。
ハリソン・フォードのインタビューの聞き取り、とかほんま難しかった。
帰国子女のクラスメートなんかは楽々とやってましたが・・・。


第一段階、まとめてみると、要するにインプット学習が中心だったという気がします。
とにかく大量のインプットです。これは日本にいても出来ることです。
素材はいくらでも手に入ると思います。
インターネットで何でも出来る時代ですから、昔よりもそのへんは便利になっているはず。
ただ、とにかくたくさん聞くだけじゃなくて、いわゆる精聴も必要
聞き流すだけじゃなく、ディクテーションをしてみたり、同じ物を何度も繰り返し聞いてみたり。
そして、やっぱり声に出して言ってみることも大切。音読ですね。覚えるくらいにやりました。


それから書くということは一人でもできるアウトプット練習です。
たとえ間違っていてもいいので、使ってみる練習になります。


そしてやっぱり文法学習も非常に重要です。
ここをおろそかにすると絶対にどこかで伸び悩みます。
間違った英語を使い続けることになるし、難しい文章はいつまでたっても読めるようになりません。
文法を極める必要はありませんが、ある程度の文法はちゃんとわかっていないと行き詰ります。
苦手という方もいるかもしれませんが、絶対どこかでちゃんと向き合うべきだと私は思います。


英文法のやり直しにはこちらの本がお勧め。
翻訳クラスの先生もお勧めしてました。私もこれ使ってレッスンしたことあります。


マーフィーのケンブリッジ英文法(中級編)マーフィーのケンブリッジ英文法(中級編)
(2013/04)
Raymond Murphy、William R. Smalzer 他

商品詳細を見る



英語版もありますね。中級レベル位になれば日本語解説よりも英語解説の方がいいかも。

English Grammar in Use with Answers and CD-ROM: A Self-Study Reference and Practice Book for Intermediate Learners of EnglishEnglish Grammar in Use with Answers and CD-ROM: A Self-Study Reference and Practice Book for Intermediate Learners of English
(2012/03)
Raymond Murphy

商品詳細を見る



参考書としてはForestも良いのですが、会話にも使えるように実践力もつけたいなら、
Grammar in Useのシリーズがいいと思います。
一応、Forestもリンク貼っておきます。

総合英語Forest 7th Edition総合英語Forest 7th Edition
(2013/12)
石黒 昭博

商品詳細を見る



こんな感じで第1ステージを終えます。
ちなみに短大卒業後の私の英語力はだいたい英検準1級、TOEFL540点位。
TOEICはまだその頃受けてなかったんですが、卒業後しばらくしてから初受験で750点くらい。
数月後2度目の受験で800ちょっと、という感じでした。
で、会話力はどのくらいのもんであったのかというと、それは第2ステージにて書くことにします。


第2ステージにつづく・・・。



関連記事
  •   28, 2015 17:00
  •  6
  •  0

COMMENT 6

Wed
2015.01.28
18:27

ブリジット  

はじめまして。大阪の主婦さんのブログから来ました58才の主婦です。ブログの内容とても興味深く拝見しました。私は50才から何か新しい事に挑戦しようと独学で英検2級までやっときました。次は準1級に挑戦と思っていますがここ2年ほど足踏み状態です。初老の婦人ですがladygreenさんの書いておられるのを参考にして頑張ります。でも会話もやった事が無いのでどこかに出掛けて挑戦してみたいです。近くにR大学があり沢山英語の講座があるので春から行こうかなぁ~。では第2弾も待っていま~す。

2015/01/28 (Wed) 18:27 | REPLY |   
Wed
2015.01.28
19:47

lady green  

Re: タイトルなし

ブリジットさん

初めまして!お越しくださりありがとうございます。
50歳からのやり直し英語、素敵ですね!独学で頑張られて2級に合格なさったんですね。
準1級はなかなか難しいですよね。私も対策コースを教えていたことがあるのですが、
なかなかすんなりと合格する方はいらっしゃりませんでした。
でも、継続して学習を続ければ、きっと合格は夢ではないと思いますよ。

お近くの大学で英語の講座がおありなんですね。
機会があればぜひぜひチャレンジしてみて下さい。
英語を話すのは楽しいですよ。
最初から上手くは話せなくても、少しでも「言えた」「通じた」というのは大きな喜びです。

私の体験談がお役に立てれば嬉しいです。また続き書きますね!

2015/01/28 (Wed) 19:47 | REPLY |   
Wed
2015.01.28
21:47

大阪の主婦  

さすが。。説得力あるわ。。。

ところで、上のコメントの「ブリジットさん」、うちのブログ読んで頂きありがとうございます(爆)今後ともごひいきに(爆)

で、はなし元に戻すけど、
私開眼するのが遅かったな。。。その高校卒業するまでが
LADYGREENさんの 中学までやな(爆)

英語は好きだったが、受験英語だけやってきたかんじ。洋楽も好きだったがそこまで歌詞を掘り下げることもしなかった。

で、大学に入って帰国子女にはじめて会い、愕然とする。
外国人講師の英語がわからない(汗)
で、アルクのヒアリングマラソンや、英会話スクールに行ったわ。。。

LADYGREENさんの英語科、素晴らしい授業してたんやな。。。
うちはそんなんなかったわ。。デクテーションとかそういうのもやった覚えがない。。(汗)
年齢もかなりあいてるから(爆)

時代の差っていうのもあるかもだが、
まだまだ「英文科」は英文を追うことが多く、
3年次に言語学の方に進んだけれど、 学問の世界やったな。。。

すごい実用的なことをした覚えがないわ。。

私の大学卒業時の英語力は、準一級、TOEICたしか、730やったかな。。

そっから全く劇的な変化なし。。。

ちょっと向上したのは 4年前に受験した英検1級で意見を言うような表現ができるようになったくらいか。。

第二弾。。。まってますで~(爆)

2015/01/28 (Wed) 21:47 | REPLY |   
Thu
2015.01.29
08:02

あっこ  

私も主婦さんのブログから来ました~笑

んーーー、惜しい!!
私も高校卒業までは同じ環境でしたが、大学に入ってから30歳ぐらいまで英語を封印してしまった…。
まあ、そもそも大学も英語科じゃなかったしねぇ。

でも、洋楽で英語を勉強した(というか、勝手に身に付いた)のは同じです!
私の時は、西森マリーさんの本もまだなかったし(たぶん)、レンタルで借りたCDには対訳がついてないものがほとんどだったので、自分で訳してみたりしました。
文法として考えたことはなかったけど、
Should've known better (リチャード・マークスだったか)とか、What have you done for me lately? (ジャネット・ジャクソン) とか、このあたりは仮定法、完了形のいい例ですよねー。

続編も楽しみにしてます~♪

2015/01/29 (Thu) 08:02 | EDIT | REPLY |   
Thu
2015.01.29
11:37

lady green  

Re: タイトルなし

主婦さん

開眼時期って人それぞれですよね。もっと遅い人もいますし。
生徒さんでも、仕事リタイア後にっていう人もいてますしね~。
最近は小学校から英語やってるわけですから、早い人はめっちゃ早いんでしょうね。

大学の英文科って「学問としての英語」が中心ですよね。
私、短大卒業後に別の大学の英文科に編入学したんですが、
そこの授業は「英文学、英語学」などの学問中心で、
英語の運用能力を伸ばすような授業はあまりなかったです。

第2弾、近日公開予定(近日っていつやねん?!)なので、もうしばらくお待ち下さいませ。

2015/01/29 (Thu) 11:37 | REPLY |   
Thu
2015.01.29
11:48

lady green  

Re: タイトルなし

あれ、あっこさん、って、あっこさんですよね(笑)

あっこさんも洋楽で勉強された?リチャマー(←って略しませんでした?)懐かしいわ。
その曲私も知ってます~!Shoud've know betterって歌詞によく出ますよね。

皆さんそれぞれに違う形の英語学習歴がありますよね。
重なる部分もあれば重ならない部分もあって。
「私はこうだったよ~」みたいな反応が返ってくるのが面白いです♪

第2弾もがんばってまとめますので乞うご期待!

2015/01/29 (Thu) 11:48 | REPLY |   

Post a comment