Lady Green English Salon

英語講師LadyGreenのブログ。現在、翻訳スクール通学中。留学経験なしでどこまで英語力を上げられるか、よりナチュラルな英語を目指して今も修行中。

December's Book Club "In Cold Blood" 

週末に、BookClubの集まりに参加してきました。
今回の課題本はカポーティの「冷血」。



なかなかの大作です。
さくっと読めるような本ではないので
果たして当日までに読み終わるのか?と思いながらも
直前の追い上げでなんとか間に合わせました。
前日夜中の2時位まで読んでたので、ちょっと寝不足気味での参加になっちゃいましたが(笑)


最後駆け込みで読んだ感じで、内容も深く読めてなく
作品を掘り下げて理解することも出来ずでした。
こういう作品をしっかり読み込めるだけの英語力が私にはまだないなと思います。
それに、こういった文学作品は、1度読んだだけで理解できるものでもなく
何度も読み返して始めてわかるような部分もありますしね。
一応英文科卒ですが、卒論書くにも、同じ作品何度も何度も読みましたもん。


と、まあ中途半端な理解のままに会に参加してきましたが
それでも有意義なディスカッションが出来ました。
私からは大した意見は言えませんでしたが
他の方達の意見を聞けるのはやはりとても興味深いです。
ああ、そういう読み方もあるんだな、そういう感じ方もあるんだなと
発見があって面白いです。


実際にあった殺人事件がベースになっていて
犯人である二人の青年を含めた事件の関係者達にカポーティは実際に会って話を聞いて
その上でこの作品を書き上げています。
殺害された家族はどんな人達だったのか。
加害者の青年達がどのような家庭で生まれ育ったのか。
どのように犯行にいたり、どのように事件が起きたのか。
そして犯人の青年達が逮捕され、死刑が執行されるまでの過程。


もちろん、事件当日の出来事など、知り得ない情報もありますから
カポーティの想像で書かれている部分もあるでしょう。
しかし、実際に起こった一家惨殺事件の一部始終をこれだけしっかり描いた作品
他に類を見ないのではないかと思います。


BookClubでは、他の参加者が「被害者家族の写真をネットで見たよ」と見せてくれ
「作品の中では殺害された女の子はすごい美人みたいに書かれてるけど、そうでもないね」
なんていう意見があったりして(笑)
そして、カポーティは取材をするうちに「犯人の青年に恋をしたんだ」とか。
そんな裏情報も飛び交いながらのディスカッションでした。


毎度のことながら、作品の感想から背景について、
作者は何を言いたかったのだろうか、どんな手法で伝えようとしているのかetc
話は多伎に渡ります。
そして、雑談もいっぱい(笑)
インターナショナルな会なので、色んな国の人の色んな意見が聞けるのが楽しい。
日本人だけでディスカッションしたらこうは行かないなぁと思います。
毎回参加する度に、自分の視野がちょっと広がるような
自分の世界が広がるような気になります。


さて、作品の話に戻りますが、カポーティが恋をしたらしいという青年。
その生い立ちがカポーティ自身と重なる部分が多かったようで共感する部分があったよう。
後にこんな言葉を残しています。
「同じ家に生まれた。一方は裏口から、もう一方は表玄関から出た。」


凶悪事件が起こると、犯人の生い立ちについて語られることが多いです。
貧しい家庭に生まれ育った、親から愛されずに育った。
そういったことが、人格形成に大きく影響を与えるのは確かでしょう。
でも、どんな家庭に生まれるかで、その後の人生が決定されてしまうのでしょうか?


私はそうは思いたくありません。


人はみんな同じく幸せになる権利を持っているし、その可能性を持っているはず。
生まれた時に決められてしまうわけではないし、決められるべきでもない。


「冷血」の中で加害者の青年は、二面性のある人物として描かれています。
優しさと冷酷さと、その両方を持っている。
でも、実は彼に限らず、人は多かれ少なかれそんな二面性を持っているのではないでしょうか。
そして、そのどちらの部分を伸ばしていくのか。
最後に勝るのはどちらの部分であるのか。
それによってその後の人生が決まっていくのかもしれません。


人は誰しも色んな可能性を内側に秘めている。
最初から決められている人生なんていうのはない。
どんな時も希望を失わず、幸せの方を向いて歩いていけば
きっとちゃんと明るいところに出られるはずなのだと私は思いたいです。
途中で転ぶ事があっても、きっとまたやり直せるはずだと思いたいし。


でも、だからこそ、この作品は読んでいて切なくなってしまいます。
もっと違う人生を歩むことだって出来たはずなんじゃないかと。


改めてもうちょっとちゃんと読みたいなと思うので
日本語版でも読んでみようかなと思います。
英語版はハードル高いけど、内容には興味あるという方も
良かったら翻訳バージョンでどうでしょう?





さて、次の課題本ですが、こちらに決まりました。





次のミーティングまでしばらく時間があるので、
ゆっくり読んでいこうと思います。


オリジナルはフランス語。
どっちにしろ翻訳で読むことになるので、日本語版で読むのもいいかな。





また読んだら感想書きますね。

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